初めてのPerl
Perlの入門書としてはとてもよい書籍だと思った。以下が特によいと思った点。ただし、他のプログラミング言語経験やLinux/Unixの経験がない読者には敷居が高い気がした。
- Perlの言語仕様の背景についての解説が多く、言語の設計思想とそこからくるコーディングスタイルの思想について知ることが出来る。
- 文章が口語的でジョークも多く楽しく読める。しかし、冗長でも読みにくいわけでもない。
- 言語仕様を紹介する順序について気を配っている。講師時代に同様のことをしていたので共感した。
- 練習問題の質、量ともにちょうどよかった。
以下が単なる感想。
- 正規表現についての見識を深められてラッキーだった。後方参照や欲張りではない量指定子について初めて知った。やはり、詳説 正規表現 第3版を読むべきだろうか。
- 恥ずかしながらforkについて初めてまともに理解した。いままでなんだろうと思いつつ放置してきたが理解できてラッキーだった。
- Perlのソースを読む足掛かりは得られたかな。実際、yukiwikiminiはさらっと読めた。
ついでに図書館にPerl入門―スクリプト作成の基礎からCGIまでがあったので、目を通してみた。こちらはリファレンスとしてはよいかも。言語仕様についてサンプルコードつきで紹介しているが、マニュアルのように文章間につながりがない内容なので学習には向かない気はした。
次はRubyについて勉強してみるつもり。今回Perlを勉強してみて複数の言語について学ぶことでプログラミングそのものへの見識を深められることを再確認できたので。
- 作者: Randal L. Schwartz,Tom Phoenix,brian d foy,近藤嘉雪
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2009/10/26
- メディア: 大型本
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