戦略的撤退

ありなんかじゃないかと。以下のブログを読みながらしみじみ思った。

そもそも俺らは子供の頃から「(困難から)逃げたら負け」なんて言葉で洗脳し続けられ、逃げる事は恥ずかしい事だ、我慢して乗り越える事が尊いと教えられて来た。俺に言わせれば、逃げ回ってても「最終的に逃げ切ったら勝ち」だw。
最終的に逃げ切ったら勝ちw。

自分自身の中にも逃げることに対する否定的な感情が強く存在する。けれども逃げなかった結果、体や心を壊したらそれこそ意味がないと思う。実際に、3年ほど前にプロジェクトから逃げ出したことがある。嫁の妊娠や自分自身の体調不良、職務の難易度と拘束時間、チーム編成など色々理由はあったし、このまま続けていれば確実に自分を壊す気がした。けれども、何となく逃げてはいけない気がして、ずっと悩んでいた。

結果として、逃げてよかったと思っている。あのまま続けていて自分を壊していたら、嫁も子どもも路頭に迷うことになったし、それこそ本末転倒だったと思う(実際、体は壊れかけていたし、今でも完全回復していないし)。仕事のために生活をしているのではなくて、生活のために仕事をしているのだから、生活を守るために仕事の中で逃げるのは適切な判断だと思う。けれども、1年ぐらいは逃げたことに対する後ろめたさはあったし、今でも当時のメンバーに会うのは気が引ける。

この件で同時に思い知ったのが、相談することの大切さ。自社の営業に相談したら、プロジェクトを離任できるように調整してくれた。こういうケースだと引き止めるように対応されると思い込んでいたので、とても驚いたのと同時に感動した。これ以降は、周囲にわがままを言ってもいいのだと思うようになった。言ってみなければ分からないこともあるのだと。