JJUG Cross Community Conference 2009 Fall

ちょっと前だけどJJUG Cross Community Conference 2009 Fallに行ってきたので、参加したセッションについて簡単にメモしておく。

基調講演 日本のクラウドと開発者の未来 丸山 不二夫

  • 公開されているスライドは見つけられなかったけど、XDevで話した内容と大体同じ感じだったのでそちらのリンクを書いておこう。日本人開発者は、50億人がクラウドを使う「第二の情報爆発」に備えよ:ITpro
  • 個人と個人のコミュニケーションと情報共有がドライブする(何をドライブするのか忘れた)。
  • フラグシップエンタープライズではない。銀行よりmixiの方がサーバー数では一桁多い。
  • スケールアウトにはOSのライセンス料がかかるので Azure or OSS となる。
  • テキストベースであれば10万円ぐらいのPCで1日当たり20万PVを捌ける。企業内システムならだいたいカバーできるのでは。

基調講演 OPEN AIR FROM SEKAI (セカイカメラのオープン化戦略)井口尊仁

  • こちらの方がとても分かりやすく整理されている。JJUG CCC 2009 Fallに参加しました - 基調講演by井口さん - netmark.jp
  • 軽快でユーモアあふれる講演だった。聞いていて楽しくなった。
  • 面白さとか楽しさから生まれるビジネスもあるのかな。「AirPocketはポケットだから穴が開いていて落ちる。それを拾う楽しみもある」とのことだったが、こういう感性が重要な気がした。

デベロッパのためのHTML5入門 白石俊平

概要
  • 大きくタグとAPIに分かれている。
  • タグ
    • divとsectionの使い分けが重要。divはJSおよびCSS用。文書自体はsectionを利用することになる。
    • Canvas、Videoなどが追加される。
    • Formが大幅に拡張され、種類だけでなくバリデーションもサポートされる!
    • D&Dではブラウザの外側にある他のアプリケーションとも連動できるようになる。
  • API
    • Web Workers。UIスレッドとは別スレッドでJSを実行できる。
    • Web Database(RDB)とWeb Storage(KVS)が利用できるようになる。
    • Web Socketsで非HTTP通信が可能になる。これでPushや双方向通信が可能になる。
感想

ブラウザはOS化するのだろうなと。今回追加される機能ってOSのAPIっぽいものがあるし。きっとブラウザ上で実行されるOSが出てきて、その上でEclipseを操作する日がやってくるんだろうな。1人のユーザーが利用場面に応じて複数のOSのインスタンスを操作するような感じになるのかな。まるでパースペクティブを切り替えるように。
そうなるといいな。とても便利。あらかじめ開発環境も込みのOSイメージが用意され、いちいちインストールもいらなくなるといいな。ダウンロード&インストールといった環境構築の手間はばかにならないので。ただ、そういったものを学ぶ機会がなくなるというトレードオフもあるなぁ。

マルチパラダイム言語Scalaの魅力と可能性 羽生田栄一(株式会社豆蔵)

概要
  • 特徴
  • 利用例
    • Twitter、SonyPictures
    • Railsに相当するLift
    • シュミレーターのDSLとして利用されている
感想

面白そう。もう少ししたら勉強してみよう。ちなみに、セッションの内容自体は難しめで、かなり疲れた。

Google wave で始まるリアルタイムコミュニケーション a2c @atusi

概要
  • WaveはProduct、Platform、Protocolの3つによって構成されている。
  • Product
    • 要はクライアントのこと。
    • TABによるインデントをサポートしていて使いやすい。
    • プレイバック機能により、どのような流れで結論に至ったか確認できる。
  • Platform
    • 要はAPI。EmbedとExtentionの2つがある。
    • Embedを使うことで、Waveを外部のサイトに出せる。
    • ExtentionにはRobotとガジェットがある。Robotを使うことでGAEをハブに機能拡張したり出来る。
  • Protocol
    • 操作情報のみ通信するようにして、レンダリングをクライアント上で行っている。
感想

Waveのデモを見れてよかった。何となくイメージがつかめた。1,2年したら普通に使っているのだろうか?

Groovyの現在、そしてその未来 〜明日から使えるJava開発者のスキルアップとして〜 上原潤二

概要
  • 文法はJavaのほぼ上位互換。Javaのソースをそのまま書いても大丈夫。もちろん、スクリプト言語としての構文も持つ。JSPのような位置づけ。Javaとの相性が非常に良い。
  • ScalaJRubyは新規にコードを書く際はそちらで書くが、Groovyは書きやすいほうで書けばよい。コレクションもScalaJRubyは独自のものだが、Groovyは慣れ親しんだコレクションライブラリをそのまま利用できる。
  • スクリプト言語であり、Javaの各種クラスをスクリプト言語用に拡張しているため、同じコードを数分の1行で書ける。
  • GDKとはJavaライブラリを拡張したもの。自動Closeなんかもある。
  • 新機能
感想

Javaの経験がそのまま利用できて、かつちょっとした処理を実装するのが楽そう。SICPが落ち着いたら触ってみよう。