育児休業を振り返って

今年の4月から10月まで育児休業を取っていた。簡単に振り返ろうと思う。ちなみに、4月に次男が産まれ、長男はその時点で2歳3ヶ月だった。

母は偉大なり

嫁さんが子ども達とどんな風に一日を過ごしていたりするのか。何に悩み、苦労しているのか。一緒に過ごすことでよく理解できた。その結論が「母は偉大なり」。

昼間は子どもの相手をし、夜は夜泣きでまともに寝れず、自由時間は子ども達が寝付いてからの1,2時間。しかもその時間は貴重な睡眠時間を削ってのもの。でも、自分の時間が無いとストレスで正直やってられない。

そんな嫁さんの姿を見て、世の母親たちのなんと偉大なことかと思い知った。仕事と育児のどちらが楽かと聞かれたら、間違いなく私は仕事と答える。理由は、自分のタイミングで休めるから。育児は自分のタイミングというものが存在しない。なので、一日中気を休めることが出来ず、疲労とストレスばかりが溜まっていく。もちろん、子どもはかわいい。でも、かわいいだけではない。ストレスが溜まってしまう場面も多々ある。育児ノイローゼになる母親のニュースがあるけれど、一歩間違えば自分達もそうなりかねないと思うことは何度もあった。ほんとうに大変だと思う。

とはいえ、いい加減に慣れて来るのも事実。実際、私は育児疲れの限界が来たことが何回もあったが、隣で嫁さんは「去年の今頃の私はそんな感じだったよ」と冷静になだめてくれた。そして、私自身も大抵のことでは腹が立たなくなったし、余裕を持って子ども達を見れるようになった。重要なのは、限界寸前のときに頼れる何かがあることなのだと思う。それが相方であったり、実家の両親であったり、友人であったり、趣味であったりするのだろう。

ちなみに、私も育児休業していたので、家事も育児も手伝っている。毎日の食事の準備と片付け、洗濯、子どもの相手だけでなく、長男の食事の練習、トイレトレーニング、一人で児童館に子ども達を連れて行くなどなど。非常に貴重な経験をさせてもらった。今後も嫁への感謝の気持ちを忘れずに、可能な限り手伝うつもりである。

最後に一言。現在、子どもがいない方に向けて。子育ては大変ですが、子どもはいづれ大きくなるし、大きくなれば手がかからなくなります。大変なことも色々ありますが、それ以上に幸せな気持ちになれることもいっぱいありますので、安心して(?)子どもを作ってください。

新しいことを始めた

9月ぐらいまでは次男も落ち着かず、私自身も1日2時間ぐらいしか自由時間はなかったのだが、色々やってみた。

  • ブログを本格的に書くようになった。
  • twitterを始めた。
  • 新しい言語/環境を触ってみた。中途半端になったものも結構あるけど。VB.NET、OS自作、Win32API、GAE、Perl、Force.com、RubySeasar、Spring、HibernateSchemeSICP)、GoogleAppsAPI
  • 勉強会に参加するようになった。DevLove、SICP_Lite、SeasarCon、XDev、JJUGCCC、.NETのセミナ、97本の読書会とか
  • マインドマップを書いてみるようになった。
  • 転職した。

今にして思うと、色々と始めたことが最終的に転職につながった気がする。特に大きかったのは勉強会で、とてもたくさんの刺激を受けた。転職自体は常に意識していたけれど、踏み切れたのは勉強会での刺激があったからだと思う。子どもが2人もいるにも関わらず、転職先を企業の規模とか安定性ではなく、エンジニアとしてのスキルを伸ばすという自分の欲求で選べたのも、勉強会で勇気をもらえたからだと思う。

考えたこと

この半年を通じて考えたことは色々ある。リマインドできるように残しておく。いい加減、このエントリーに時間を使いすぎてきたので、ここは簡単に書いておく。

  • やりたいことをする
    • 時間が無い中でも、嫁には悪いと思いつつ、勉強会に行ってみて本当によかった。
    • 転職したくなったので転職した。
    • 転職先を安定性ではなく、自分の成長という観点で選んだ。
    • GAEをやってみたくて、やれる会社に転職できた。
  • やりたいことで実際にやるものを1つに絞る
    • 同時にたくさんのことをやると、どれも進んでいない気がして、モチベーションが下がる。家族と過ごしているときもつねにそわそわしてしまう。なので、やることを減らす。
      • 購読するフィードを大幅に減らした。
      • 雑誌の読み方を変えた。
      • 漫画を読む量を減らした。
    • やりたいことが1つだと、とりあえず進むので、モチベーションが上がる。終わったら、次にやりたかったものをやればよいので、結果的に複数を平行してやるよりも効率が上がる。
      • 実際にやることを減らしたら、家族と過ごす際にそわそわしなくなった。
    • 要は、常に自分がやりたいことに取り組んでいる状態を維持するようにする。これってとても幸せな状態だと思う。
  • やりたくなくなったことはやめる
    • 自分の中でやりたくなくなったものは無理にやらない。効率が悪いだけ。またやりたくなったときにやればいい。
      • SICPは残念だけど止める予定。転職して環境が変わり、学びたいことの優先順位が入れ替わった。
    • やりたくなくなったけれど、でももっと大きな視点から見てやるべきでやりたいと思うようになることは、他のやりたくてやっていることを減らして、やりたい状態に戻す。
      • 実際に家族に費やす時間とエネルギーの多さに嫌になったことが何度かある。でも、家族は自分の中で最優先のものなので、やる気を取り戻せるように、勉強に費やす時間を減らすことにした。
  • 背伸びはしても無理はしない
    • 自分のスキルでは足りないことにチャレンジし続ける。そうしないと伸びない。
    • けれども、無理はしない。自分の中に余裕を常に持たせる。その方が効率的。
    • 家庭において、自分は最後のバッファなので、そこがないと何かあった時に対処できない。なので、無理しない。