失敗の本質

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)

この前同僚が読んでいたので、そういえば読んでいなかったなと思って読みました。半分以上が1章の事例研究で占められていて、エビデンスを示すことに丁寧という印象を持ちました。また、2章の分析内容についても的確だと思いまし、3章の教訓についてもその通りだなと思う内容でした。組織運営みたいなものについてあまり読んだことがない人が読むにはよいのかもしれません。また、歴史書として興味がある方にもいいのかもしれないと思いました。

個人的には、何というか、分析対象が事例として指摘事項が多すぎる状態だったのであまり学びはありませんでした。どちらかというと、もうちょっとまともな状況な事例についての分析を読めるといいかなと思いました。そりゃ駄目だろみたいなツッコミどころ満載だったので。。類書か分かりませんが、戦略や兵站という意味では戦略の本質補給戦―何が勝敗を決定するのかを読んだ方がいいかと思いました。