HIGH OUTPUT MANAGEMENT

同僚がよいと言っていた気がしたので、なんとなく読んでみました。大当たりでした。HIGH OUTPUT MANAGEMENTというタイトルですが、内容は本書の冒頭に書かれているとおりミドルマネジャー向けの教科書です。ミドルマネジャーの仕事内容とそれぞれの仕事をどのように進めればよいかについて明快に書かれていると思いました。管理職をやる方はまず最初に読んだほうがよいと思いますし、マネジャーの仕事内容について興味がある方も読んでみるといいと思いました。

本書の構成としてはマネジャーの仕事内容について順番に解説し、それぞれの仕事をどのように進めればよいか説明しています。事業の進捗状況の確認方法から始まり、ミーティング、事業計画の立案、組織形態、メンバーの管理方法、人事考課、採用面接、メンバーの育成などについて順に解説しています。その内容がとにかく分かりやすいというか、納得するものばかりです。それぞれのタスクについて分かりやすい例え話を示した上で、なぜそれぞれのタスクが存在するかの考察を述べ、その上で具体的にどのように実施すればよいかまでを明記しています。今までマネジメントやリーダーシップに関する本は多少読んでいたと思いますが、ここまでミドルマネジャーの仕事について明快かつ網羅的に書かれた書籍は見たことがなく、とりあえず最初にこれ読んでおけばいいのではと思う内容でした。

ちなみに、なんというかとてもカロリーを消費する書籍でした。普段ビジネス書は通勤時に読んでいるのですが、この本は一気に読めなかったです。毎日少し読んだらお腹いっぱいになって、消化しないと続きを読めない本でした。

自社でミドルマネジャーをやるようになって1年ほど経過していますが、やる前に読んでいたらもう少し進め方と結果も変わっていた気がします。とはいえ、1年近く実際にミドルマネジャーをやった上で読んだからこそ実感をもって読めたとも思うので、とりあえず読めてよかったです。この書籍に書かれている内容があらゆるケースに適用できるとは思ってはいませんが、それぞれのタスクの原理原則みたいなものは学べた気がするので、今後の仕事の中でうまく取り込んでいければと考えています。