re:Invent 2018に行ってきた

AWS re:Invent 2018 | Amazon Web Servicesに行ってきました。現在所属しているクラスメソッド株式会社では毎年のように参加者を募っていて、5年前に入社してから毎年のように参加を見送っていたのですが、今年はいろいろ条件が重なったこともあり思い切って参加してみました。

イベントの様子は毎年社内チャットや参加者の話を聞いて概ね理解してはいたつもりだったのですが、やはり実際に行くといろいろと感じるものや考えることがあったので記録しておきたいと思います。以下5点について記録しておきます。

  • 成果
  • 想像以上に規模が大きい
  • 予想していた形とは違う刺激を受けた
  • とても疲れたw
  • 英語について

成果

まずは、単純に記録として参加した成果をメモしておきます。

セッションを選んでみて、サーバーレス関連というかLambdaとかDynamoDB辺りに興味が強いことが分かりました。あとはデータレイクとか機械学習関連も少し選んでいて、この辺りは順当な感じだったと思います。

想像以上に規模が大きい

想像以上に規模が大きいというのはラスベガスという街であったり、イベント会場であるホテルの規模であったり、やはりアメリカ、ほんとスケールが大きくてすごいなと思いました。一方で個々のセッション自体はもちろん会場は広かったり劇場をセッション会場にしてたりいろいろ豪華だったりはするのですが、セッション自体を聞いている最中は日本で参加するAWS Summitと差がなかったです。概ね最前列付近に座るようにしていたこともあり、セッション中は写真を撮りつつ話を聞くことに集中してると、会場の広さとかは特に意識しませんでした。

予想していた形とは違う刺激を受けた

予想していた形とは違う刺激を受けたというのは、re:Inventもそうですがすぐにセッションの動画とスライドが公開されるこの時代に、わざわざ海外まで行ってイベント参加する一番の理由は現地で何らかの刺激を受けてモチベーションを上げるためだと思ってました。で、実際参加して刺激を受けたことは受けたのですが、それが現地にいる人達の熱気にあてられたとかではなく、一緒に参加しているたくさんの同僚がいるという事実から刺激を受けたのが予想外でした。

具体的には今回のre:Inventでも大量の新サービス紹介やサービスの機能追加が発表されたわけですが、そのブログを書こうと思ったら、他の同僚たちもすごい勢いでブログを書こうとするわけです。そこまではお互い現地に行っているので当然といえば当然のことなんですが、その際に数年前なら自分しか手を挙げないようなブログでも他の同僚達が手を上げまくっていたことが衝撃でした。私が入社した5年前は40名ぐらいしかいなかった会社も今ではグループ全体で270名近くいるらしく*1AWSのサービスに合わせて専門の部署も出来ています。例えばビッグデータ関連ならデータインテグレーション部がありますし、サーバーレス関連ならサーバーレス開発部があるわけです。そして当然ながらそれらの部門からもre:Inventには参加者がいるのでそちらよりのブログなら彼らが手を挙げて書いちゃうわけですね。

そういう状況の中で、自分はもう社内において技術的には希少性が下がっているという現実を目の当たりにしたわけです。いやー、これは衝撃でした。ほんと会社が大きくなったんだなと。社員としてAWS事業本部のサービスグループのマネージャーとして、会社の成長に合わせてすごい方がどんどん入社してくれているのは嬉しく思う半面、相対的に自分の技術者としての価値が下がっていることに薄々は気づいていたんですが、まさかこういう形でその事実と対面するとは思っていませんでした。

もちろん2年前からサービスグループのマネージャーを担当する中で身につけたスキルは色々とありますし、プレイヤーとしての時間が取れない中でもいろいろ技術についても勉強する時間をある程度は確保するようにしていたつもりはあります。そして、単体の技術ではなく仕事を進めるという総合力では他の人に遅れを取るつもりはないのですが、それでも技術的に特化した希少性が自分にはなくなりつつあるという事実は、いやー、悔しいですし、恐怖でもあります。

ということで、長文になってしまいましたが、改めて技術を学ぶということに時間を割いていこうという気持ちになりました。そろそろ40代になりますし、何らかの形で自分の希少性を作り直していきたいと考えています。マネージャーとしてのキャリアパスもあるのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、一度マネージャーという立場を経験させていただいた結果として、これ以上マネージャーというキャリアパスを伸ばしたいという気持ちがなくなっています。やはり自分自身で直接問題を解決したいという気持ちが強いことがよく分かりましたので。なのでマネージャー経験もあるという意味で視野の広さももちつつ、プレイヤーとして技術的にも希少性をもったキャリアパスを築いていくつもりです。具体的な部分は現状ノーアイディアですけどもw

とても疲れたw

10年ぶりの海外旅行なこともありますし、re:Inventはセッション参加とブログ書きまくっててほとんど寝れないという話は聞いていたのですが、ほんと大変でした。しかも2日目に風邪を発症してしまい、薬で症状を押さえつつセッション参加してブログ書くという状況だったので、ほんと疲れました。出発前に子どもが風邪を引いていて、目の前で一日中咳き込んでいたので睡眠時間を長めに取るとかマスクをするとかなるべく気をつけてはいたんですが、それでもだめでしたorz

ただ、仮に風邪を発症しなかったとしても、re:Invent期間中はずっと24時間臨戦態勢みたいな状況だったので、どちらにしてもとても疲れたと思います。一緒に行った同僚たちもみな疲れたと言っていたので。それぐらい、とにかくイベントに参加してブログを書くということにみんな集中していて、これはこれでイベントっぽくて楽しかったです。疲れますけどw

英語について

今年の1月からDMM英会話を始めて最近はレッスン中であればあまりストレスなく会話できるようになっていたので、実際に海外のカンファレンスに参加してどの程度使い物になるのか確認してきました。結論としては、期待していたレベルまで英語力はついていませんでした。

  • 買い物とか道を尋ねるような会話は困らなかった
  • セッションはスピーカーの言っている内容が3割ぐらいしかわからなかった
  • セッション後のQAはある程度聞き取れた
  • ワークショップで隣りに座った人との会話は一応出来た。一方で他の参加者同士の会話はあまり聞き取れなかった

とりあえず、英語による会話自体への抵抗感はなくなっていたので、買い物とかも流れが分からなくて最初はビビりましたが、途中からは特に気にならなくなりました。人にもよりますが、ほんと向こうのレジの人は一言話しかけてきますね。一言の雑談よりもメニューの注文の方が普段使わない英語なのでよっぽど苦労しました(^_^;)

肝心のセッションですが、風邪で集中力が下がっていることもあったのかもしれませんが、あまり聞き取れませんでした。単語自体は概ね聞き取れるんですが、理解が追いつかない感じです。これは単純に普段の英会話で出てこない単語や言い回しが多くて処理が追いつかなくなっていたんだと思います。なので意識的にセッションの動画とかポッドキャストを聞いて、慣らす必要があると思いました。あとは訛りですね。こればかりは英語の基礎体力を長期的に伸ばすしかないのかどうなのかよく分かりませんでした。

セッション後のQAは1対1の会話であるためか、逆に聞き取りやすかったです。内容にもよるんですけども。同じくワークショップで隣りに座った人との会話やスピーカーに質問をしたりもしたのですが、こちらは1対1なので、多少聞き直したりはするにしても意思疎通できました。一方で他の参加者同士の会話はあまり聞き取れませんでした。要はこちらのレベルに合わせて向こうがある程度聞き取りやすい話し方をしてくれれば意思疎通できるレベルになっていて、そういう配慮がない状態だとまだまだ聞き取れないレベルであることが分かりました。

実際に参加してみて自分の状況は把握できたと思うので、今後も気長に英語には取り組んでいこうと思っています。1年前だったら全く会話できなかったと思うので、十分成長したかなと思ってます。ただ、セッションは普通に聞き取れるぐらいにはなりたいので、もうちょっと英語には優先的に時間を割こうと思っています。

最後に

まずはこのようなイベントに参加させてくれた会社に感謝です。一緒にイベントを乗り切ったという意味でも刺激をもらったという意味でも一緒に参加した同僚にも感謝です。また、日本で日常業務を支えてくれた同僚にも感謝です。あとは長期出張中に家で子どもたちの面倒をみてくれていた妻に感謝です。いやー、ほんとみなさんお疲れ様です&ありがとうございましたm(_ _)m

*1:https://classmethod.jp/company/overview/ で確認したらそんなにいるらしいです(゚д゚)!