RPAの真髄

RPAの真髄

RPAの真髄

日経ビジネスにこの本の広告が載っていたので、具体的にどんな感じなのか知りたくて読みました。複数の導入事例が紹介されており雰囲気がわかってよかったです。RPAという言葉が気になっている人は読んでもよいのではないでしょうか。なお、RPAの技術的な詳細は記述されていないので、そちらを知りたい方は別の書籍なりを確認したほうがよいです。

本書の構成としてはまずは筆者が所属するアビームコンサルティングにおけるRPAの案件状況について説明し、RPA案件が増加傾向にあることを示します。また既に導入した企業においての業務削減効果について示します。次にRPAプロジェクトの進め方について説明し、リリース後の運用における留意点も示します。その上でRPAプロジェクトの具体例と顧客事例を紹介します。

技術的な詳細については記述されていないため別途ネットで検索してみましたが、要は非エンジニアでも利用できるワークフローエンジンなのかなーという認識です。あとは、業務削減効果が大きいのはBPRもセットでやっているからなのかなーという印象でした。普通にシステム開発する際も業務もセットで見直すならシステムの複雑度減らせるでしょうし、そもそも無駄になっていた業務もなくせるでしょうし。一番大きいのはユーザー自身が開発することになるので仕様の共有漏れとか改善のフィードバック効率が高い点ではないでしょうか。あと例外ケースの実装バリエーションを適度に押さえられれる点も大きいと予想します。自分で実装するならあまり細かな例外パターン作り込みたくないでしょうし、結果的に投資対効果がいいバランスでシステム化することになるじゃないかと。

RPA (Robotic Process Automation) という単語だけを聞いた際は胡散臭いなーぐらいに思っていたのですが、読み終わってそれなりに今後は浸透するのかなーという認識です。RPAで自動化している業務も自分がやるならスクリプト化するような内容だったので、ユーザー自身が自分で自動化して業務を効率化できるならいいことだと思いますし。結果的にユーザー自身がシステム化ということに対して知見を深めてくれれば、一緒にお仕事する際も話がしやすくなるのでいいことだなと思いました。