速く・正確に読む ITエンジニアの英語

速く・正確に読む ITエンジニアの英語

速く・正確に読む ITエンジニアの英語

  • 作者:平井 通宏
  • 発売日: 2011/02/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

なぜか2011年に購入して手元にあったのと、英語の論文を読む際に役に立つかと思って読んでみました。英文法の知識が十分にある人にとっては良い本かもしれません。。あと、応用編の英文はいくつか面白い内容が含まれていました。

本書の構成としては基礎編と応用編の2部構成になっています。基礎編は語彙と構文の2つの観点で誤読・誤解釈しやすい例文について正確に読む方法について解説しています。応用編は雑誌や参考書、マニュアルなどの実際の英文の抜粋とその翻訳が載っています。

基礎編の構文の解説は正直よくわかりませんでした。。おそらく文法書も読みつつ解説を読めば理解できると思うのですが、そこまで細かく文法を理解していなくても内容を理解できる例文もそれなりにあったので、解説を読み解くモチベーションがわきませんでした。応用編はあまり解説はなく、英文を読んで、その翻訳を読んで理解を深める感じだったので、英文を正確に読む能力の向上に役立つのかわかりませんでした。ただ、応用編で取り上げている英文自体は面白いものもそれなりにあったので、せっかくだと思って最後まで読みました。

「はじめに」に書かれているように英文和訳を正確に行うには基礎編に載っているような文法も理解している必要があると思います。一方で私自身は英語によるコミュニケーションを主目的としていて、英文を理解する際はなるべく日本語に翻訳せずに英語のままイメージを理解するようにしていますし、英文も先頭から順番に読んでそのまま理解するというやり方で文の途中を行ったり来たりみたいなことはしないので、あまり相性がよくない本だったかなと思います。実際、応用編は文章にもよりますが8割ぐらいは読めていたので、この本に書かれているアプローチの優先度というか学習効果は低いと判断しました。一方で、この本に書かれているような文法は理解できていないことを把握できたので、それはそれで参考になったと思います。1年とか2年後に改めて読んでみて、どの程度理解できるか確認するのも面白そうだと思いました。