ワークマンは 商品を変えずに売り方を変えただけで なぜ2倍売れたのか

ワークマンは社員全員データ分析してるとか、最近はカジュアルウェアを売って成功しているみたいな話を聞いて興味があったので読んでみました。経済誌の特集記事のような感じなのでとても読みやすかったです。企業の事例について興味がある人は読んでみてもよいと思います。

本書は筆者がトピックごとにワークマンの社員にインタビューした内容を中心に紹介するという形式で、経済誌の特集記事のような雰囲気です。特にワークマンプラスの背景を中心に紹介しています。以下、目次です。

  • はじめに ワークマンとは何者か
  • 第1章 ワークマンを変えた男
  • 第2章 大躍進の裏に「データ経営」あり
  • 第3章 ものづくりは売価から決める
  • 第4章 ファンの「辛辣な文句」は全部のむ
  • 第5章 変幻自在の広報戦略
  • 第6章 店づくりは壮大な実験
  • 第7章 継続率99%! ホワイトFCへの道
  • 第8章 「変えたこと」と「変えなかったこと」
  • 第9章 アフターコロナの小売りの未来

有名な企業はそれぞれ有名になるだけの歴史というか背景があると思うのですが、ワークマンの場合はこういう歴史があって、背景があって、今に至るんだなと思える内容でした。もともとデータを取りながら手堅く徹底した標準化を進めていた企業に、商社出身の土屋哲雄氏が入社して更に成長するというような内容でした。1980年に創業したような企業でも2012年に入社した土屋氏が変革できるというのは、もともと変革できるの素地がワークマンにあったにしても、やはり土屋氏がやり手なんだろうなと思いますし、そういう事例もあるんだなーという気持ちになりました。

個々の施策の詳細は本書を読んでもらえればと思います。また、当然書籍に書かれているとこは上手く行っている部分を取り上げるので、実際には土屋氏が主導した変化の軋轢はあったと思いますし、今現在でも上手く行かない部分もあるんだと思います。振り返ってまとめると、こんな風にまとまるという感じだと思います。とはいえ、やはり成長するには理由があるんだなと思える内容でした。