激安デジタルの脅威

今週の日経ビジネスの特集記事です。時事潮流の「袋小路の低価格パソコン」も含めて思うのですが、記事にあるように今後家電製品で儲けるというのは非常に難しくなっていくのでしょうね。パソコンの部品はここ数十年で格段に性能アップするのに反比例して値下がりしています。そして家電がデジタル化するほど内部はパソコンと同じように低価格・高性能の汎用部品で構成されるようになり、その性能で実現可能な機能が消費者にとって必要十分なレベルに達しています。そうなると、大衆向けの製品はこれ以上機能追加による値上げは難しいわけで、マニア向けの嗜好品というニッチな市場ぐらいしか残らなくなると思います。別の号の日経ビジネスにもありましたが、電気自動車もエンジンがガソリンから電気に変わることで構造が簡単になるそうで、従来の自動車メーカーでなくとも参入できるようになるそうです。これも一種のデジタル化かなと思いますし、将来的に自動車メーカーも低価格化の波に襲われるのかと思います。
デジタル化すると複製が容易でいづれ低価格・高性能になってしまうので、差異化が難しいのかなと思います。そういう意味では農業や漁業、エネルギー産業、サービス業のようなデジタル化できない部分が多い産業は差異化しやすいのかもしれません。

ちなみに、今日のお昼はほたて炒飯を作りました。美味でした( ̄∇ ̄)