外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント

社内で読書会があったので読んでみました。200ページ強ですぐ読めます。プロジェクトマネジメントの具体的なやり方というよりはプロジェクトマネジメントに取り組む上で意識するべき観点をまとめたような内容です。そのためどういう観点を意識するとよりスムーズにプロジェクトマネジメントができるか知りたい人におすすめの本だと思いました。

本書の構成としては4章に分かれています。第1章はプロジェクト開始前、第2章はプロジェクト序盤、第3章はプロジェクト中盤以降、第4章はリーダーシップについて説明しています。それぞれの章の中で筆者が経験から学んだ「すべし」と「すべからず」のポイントについて解説します。例えば1章の最初に説明するポイントは 「勝てるプロジェクト」を見極める です。目次は以下のとおりです。

  • 第1章 プロジェクトマネジメントは始まる前にすべてが決まる
  • 第2章 プロジェクト序盤に注意するべきこと
  • 第3章 プロジェクトをうまく「着地」させる
  • 第4章 計画を成功に導くリーダーシップ

全体的に読みやすいですが、説明をする際に他の書籍や文献などの引用する多様する印象があります。また、引用する際は特に補足はしないので、その内容を知らない場合に却って何をいいたいのかわかりづらい箇所がありました。あと、その箇所で説明する内容と直接関係しない筆者の主張がたまに述べられていて、話がそれるのでわかりづらくなる箇所がありました。

筆者の主張の大半は同意するものですし、半分ぐらいは自分でもやっていたことでした。そのため、自分のアプローチと同じ考え方の人がいることをしれて安心しました。またやっていなかった内容のうち一部は試してみたいと思えるものもあったので参考になりました。機会があれば試してみるつもりです。