コーチングの神様が教える「できる人」の法則

15年近く前に読んで、また読み直したくなったので買い直しました。改めて読んでいい本だと思いました。エグゼクティブ・コーチを専門としていたマーシャル・ゴールドスミスがエグゼクティブ向けにどのようなコーチングをしていたかが書かれています。邦訳のタイトルがアレですがオリジナルは「What Got You Here Won't Get You There: How successful people become even more successful」です。要は今までの強みがさらなる成功に繋がらないというタイトルであり、実際にそういう内容です。書いてあることは一般的に言われるような内容ばかりですが、なぜそれが問題であり、どうやって克服すればいいかについて明瞭に書かれています。また説明する際も筆者のクライアントの事例をベースとしているため読みやすいです。自分の中に直したいと思っている箇所がある人は読んでみるとよいと思います。

本書の構成としては4つのセクションに分かれています。セクションⅠは成功することでいままでのやり方に固執することになり自分の問題点について直すことできなくなる理由について説明します。次にセクションⅡでやめるべき21の悪い癖について説明します。セクションⅢでは悪い癖を解消する手法について紹介します。最後のセクションⅣで自分を変える際の注意点について説明します。目次は以下のとおりです。

  • セクションⅠ 成功で厄介なこと
    • 1 エグゼクティブ・コーチとは何か
    • 2 成功したほど、変化を嫌う理由
  • セクションⅡ あなたをトップの座から遠ざける20の悪癖
    • 3「やめること」の大切さ
    • 4 20の悪い癖
    • 5 21番目の癖ー目標に執着しすぎる
  • セクションⅢ どうすればもっとよくなれるのか
    • 6 フィードバック
    • 7 謝罪する
    • 8 公表する。宣言する
    • 9 聞くこと
    • 10 「ありがとう」と言う
    • 11 フォローアップ
    • 12 フィードフォワードを練習する
  • セクションⅣ 「自分を変える」ときの注意すべきポイント
    • 13 「自分を変える」ときのルール
    • 14 部下の扱い方

去年コーチングについて勉強していた際に、若い頃に読んだコーチング関連の本を何冊か思い出し、その中でも本書の内容がよかったので読み直したいと思って探していました。ただ、本のタイトルを忘れていたので探すのが結構大変でした。何より2007年の本なので廃刊になっており本屋で探しても置いてないし、電子版も存在しないので結局中古を買いました。

読み直せてすごく満足ですし、最低でも年に1回は読み直すつもりです。出世とかエグゼクティブとかに関係なく自分で課題だと思っている点の修正に使える本だと思います。読み直した際も自分の悪い癖について向き合うことになり、ほんとどうにかしないとなという気持ちになりました。定期的に読み返して対処していければと考えています。