SCRUMMASTER THE BOOK

スクラムでやっている案件に入っているので SCRUM BOOT CAMP THE BOOK の次に読んでみました。スクラムマスターの目指す方向性や世界観が知れて参考になりました。現在スクラムマスターをやっている人向けに書かれている本ですが、スクラムマスターというロールが何を目指しているのか知りたい人は読んでみても良いと思います。

本書の構成としてはまずスクラムマスターの役割について説明します。次にスクラムマスターとしてチームのいろいろな課題に取り組む際の心理状態モデル(ティーチングやファシリテーションなど)とその使い分けについて説明します。#スクラムマスター道ではスクラムマスター同士が連携して組織全体にどのように関わっていくかという最終的に目指す方向性について説明します。以降は偉大なスクラムマスターになっていくためにどのように取り組んでいけばよいか具体的な場面とスキルについて紹介しています。

また本書は随所にエクササイズが存在します。エクササイズは本文で扱っている内容について実際に読者がどのような状況であるかを記入するものです。記入することを通じてスクラムマスターである自分自身とチームの状況をセルフアセスメントすると共に、より深く本文について考えさせるような内容になっています。

目次は以下のとおりです。詳細な目次は 商品説明ページの目次タブ を参照してください。

  • CHAPTER 1 スクラムマスターの役割と責務
  • CHAPTER 2 心理状態モデル
  • CHAPTER 3 #スクラムマスター道
  • CHAPTER 4 メタスキルとコンピタンス
  • CHAPTER 5 チームを構築する
  • CHAPTER 6 変化を実装する
  • CHAPTER 7 スクラムマスターの道具箱
  • CHAPTER 8 私は信じています

自分自身はスクラムマスターではないのでエクササイズはやっていませんし、現時点で実感のわかない内容もそれなりありました。一方でプロジェクトのスクラムマスターがどのような意図で日々の働きかけを行っているのか、どこを目指しているのかということを把握する上では非常に参考になりました。今後スクラムマスターの役割について理解を深める必要が出た際に再度読み直す気がしています。