C言語のポインタがゼッタイにわかる本


どんな内容かと思い読んでみた。紙面の8割が関数で戻り値を2つ返すためにポインタを利用するというテーマについて記述してあり、図もある程度あって分かりやすい気がした。ただ、ちょっと冗長な印象もあったが。
個人的にはC言語を学習するならば、その前にCASL情報処理試験に出てくる仮想アセンブラ言語)を学習した方がよいと思う。アセンブラなのでメモリを意識せずにはいられないし、逆にメモリのイメージが出来ていればポインタが出てきても悩むことはないと思うので(実際、私はCASLC言語の順だったので全く悩まなかった。シュミレーターで実際にコードを動かしながらメモリの状態を見れるので、非常にイメージがわくようになる)。
とはいえ、そんなC言語を学ぶためにCASLを学ぶという奇特な方は少ないだろう。この本はポインタについて全く知らない人が独学で学ぶにはいい本だとは思う。ただ、これ一冊だとメモリイメージを焼き付けるには足りない気もした。もう一冊ぐらい適当な本があるといいのかもしれない。