DevLOVEユーザビリティ勉強会

http://kokucheese.com/event/index/456/
https://sites.google.com/site/devloveofficial/Home/report-20091006

『新陰流のユーザビリティ』 柳生大介さん

ユーザビリティアクセシビリティに関するセッション。ITProに連載されている内容を要約したものであり、事前に読んでおいたため余裕を持って聞けた。特に心に残った点は以下の通り。

  • 思いやり(相手の立場に立って考えること)が大切なことについて再認識できた。これってユーザビリティに限らず重要だと思う。
  • 「できそうなことはまず実践しよう(試してみよう)」という心得も再認識できた。あれこれ考えるよりもやってみることが重要だと思う。自分はつい立ち止まって考えてしまい、意識しないと動けないところがある。慣れの部分もあると思うので、とにかくやってみよう。
  • 「慣れ」つながりでいうと、ユーザビリティテスティングで「慣れ」は確認できるのかしら。経理の人向けのようなヘビーユーザー向けのシステムなんかだと、UIも特化した方が使いやすいと思う。まぁ、「思いやり」の心得を忘れなければ応用が利くから、その場で考えればよいことかな。
  • アクセシビリティはチェックツールがあるが、ユーザビリティにはチェックツールがない。質問して気付いたが、性質が異なるものだと言うことがよく分かった。
  • まずはアクセシビリティに取り組む。こちらの方がチェックツールもあるし取り組みやすい。結果としてユーザビリティも上がるそうな。
  • 高齢者が5人に1人となる。アクセシビリティを確保しないとビジネスチャンスを失う。
  • パワポが公開されていた。https://sites.google.com/site/devloveofficial/Home/report-20091006/DL_20091005_yagyu.pdf?attredirects=0

ワールド・ユーザビリティ・カフェ

1チーム5,6人で「いままであなたが使いにくいと思ったシステム・サービスはどんなものですか。」というテーマで話し合った。うちのチームで話した内容を要約してみようと思ったけれど、模造紙を見直してみて思った以上に混沌とした感じ。なので感じたことだけ書いておく。

  • テキストかリンクか分からないという話になり、HTMLの標準に沿っていない(単なるアンカータグ。青字の下線付き)からとなった。ただ、同時にもともとの標準は学者を対象としたものであり、現在のユーザーにも使いやすいものかという疑問を持った。最近のテーマだが、いま当たり前と思っているものを疑う必要を感じた。
  • 高齢者の話になり、使える人もいるが、がんばって覚えている。なのでがんばらなくても使えるようになるといいみたいな話になった。そこからパソコンが何を出来る道具なのかわからないという話になり、だから大変なんだろうと。ただ、最近の子ども達は産まれながらにパソコンや携帯、ネットに囲まれているので、小学生がGoogleDocsを使ったりしている*1。なので、過渡期なのかと。もちろん使いやすいに越したことはないが、コストとの兼ね合いもあるので、ターゲットに応じてコストを掛ければいい気がする。20年もすれば、パソコンやネットを使えない人の方が少なくなると思う。
  • 使いやすさという点で脳による入力デバイスの話が出てたけど、それも後10年もすれば実用化されている気がする。それに対応するシステムを作るために開発手法や開発環境自体も進化するだろう。われわれ使い手が付いていければの話しだけど。なんだかまとまらなくなってきた。。

ちなみに、全チームの模造紙も公開されている。http://sites.google.com/site/devloveofficial/Home/worldusabilitycafe

まとめ

今回はユーザビリティといことで、今まで全く関連がない分野だったため非常に勉強になった。知らない分野について本を読んでみるよりも、勉強会に参加する方が自分の中に足掛かりを作れる気がする。
あと、勉強会は参加する人の意欲が高いため、とてもよい雰囲気になると思う。初対面の人が真剣に話し合える場所って普通はないと思う。運営者、参加者の皆様に感謝です!