Reactハンズオンラーニング第2版

以前からReactは気になっていて、ちょうど本書が発売されたのを見かけたので読んでみました。非常に読みやすくてよかったです。Reactに興味がある人もしくは以前JavaScriptは書いていたけれど最近のフロントエンド開発についてわからないのでキャッチアップしたいという方にもおすすめだと思います。

Reactの学習に必要な最近のJavaScriptの構文と関数型プログラミング、Reactの基本から応用、テストや各種周辺ツールまで一通り解説しています。詳細は O'Reilly Japan - Reactハンズオンラーニング第2版の目次を参照してください。ソースコードも GitHub に公開されています。どの章も機能を解説する上でまず単純な実装から始めて、単純な実装の課題点をReactの機能を適用して解決するような形で書かれています。そのため、その機能をどのような場面で利用するか納得感がありますし、説明もわかりやすいです。

私自身は10年ぐらい前まではJavaScriptをそれなりに書いていました。ちょうどテスト駆動JavaScript の頃です。ただ、それ以降はNode.jsやEmber.jsで書かれたシステムの保守を少ししたぐらいでES2015についてもキャッチアップできていませんでした。そのため本書のReactの学習に必要な最近のJavaScriptの構文の解説は非常に助かりました。特にデストラクチャリングとスプレッド構文は慣れるのに多少かかりましたが、本書のサンプルコードを読み進めるうちに慣れたのでよかったです。後は付録の開発ツールのまとめも知識が整理できて非常に助かりました。

Reactに関してはよくできているなーというのが感想です。もちろん実際に開発すると色々課題も見つかると思うのですが、そこは今後実際に開発した際にキャッチアップできればいいなと思ってます。