Richard Monson-Haefel編『ソフトウェアアーキテクトが知るべき97のこと』(オライリー・ジャパン)
刊行記念トークセッション
ソフトウェアを作る上で、コードを書く以外に大事なこと伊藤 直也 × 小野 和俊 × 鈴木 雄介
(執筆者) (執筆者) (監修者)■2009年10月17日(土)19:00〜20:30
「ソフトウェアアーキテクトとは何者か。その定義は曖昧ですが、良いソフトウェアを作るためには良いコードを書く以外にも大事なことがあり、その大事なことを自らの仕事にする人がいるということは確かです。お招きした2人(伊藤さん、小野さん)は自らコードを書くことが出来ますが、それをしているだけでは良いソフトウェアが出来ないことも分かっています。では、彼らが大事にしていることは何か。それを自らの体験を交えながらゆったりと語ってもらおうと思います」
――本書監訳者・鈴木雄介氏より
行って来た。とても濃密な内容だった。心に残ったものをメモしておこう。
内容
ちなみに、時系列ではなくカテゴリ別にまとめてみた。
- リセット
- 小野さんのサンマイクロ時代の話。行き詰っていた時に上司が業務としてスキーに連れ出してくれた。そのおかげで冷静に考えられるようになった。
- 振り返りをすることに満足してはいけない。失敗を防ぐための仕組みが増えていき、そのコストの割合が大きくなる。しかもたいてい再発しない。してもする頃には忘れている。なので、定期的に捨てる必要がある。
- 新しいものを作るときはあえて今までのものを捨てる。そして最新の情報を一気に集める。
- マネジメントは必要
- アーキテクトとマネージャは交わる
- はてなは最初マネジメントなしでやっていたが、上手くいかなくなった。マネジメントをやるようになって生産性が上がった。
- 小野和俊のブログ:徹夜をしてはいけない理由
- コードを書いていると分かっていても作りやすさを優先してしまう。なので、マネジメントをする人は職場ではコードを書いてはいけない。
- コンピュータサイエンスは必要
- 生き残り
感想
- やっぱり、直に聞くのっていいね。自分の中に残る印象の度合いが全然違う。五感をフルに使うのがいいんだと思う。
- 自分の中で考えていたことと同じものがあり勇気付けられた。
- 何か作品を作らないと。前々から作ろうと思っていたけれど、より気持ちが強化された。
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