Evidence-Based Management Guide
Evidence-Based Management Guide | Scrum.org
チーム内で 日本語訳版 の読書会をやったので一緒に読みました。全体で16ページなのでさくっと読めます。スクラムには詳しくないのですが、システムについて定量的な指標でPDCAを回そうとする際の参考になりそうな印象を持ちました。
本書の構成としてはまずEBMガイドの目的を説明し、次にEBMを用いてどのように組織のゴールを達成するか説明します。そしてゴールを達成するためにどのような指標を用いればよいか説明し、最後にどのようにしてゴール達成に向けたステップを積み重ねればよいかを説明しています。目次は以下のとおりです。
- EBMガイドの目的
- 複雑な世界において経験主義を用いて組織のゴール達成を支援するEBM
- 価値のあるものを理解する
- ゴール達成に向けた小さなステップの積み重ね
- 用語集
- 付録: 重要価値指標(KVM)の例
全体で16ページなので内容としてはかなり抽象的でした。ざっくり言えばPDCAを回しましょうと言っているだけにも見えます。一方で、指標として収益や顧客満足度のようなビジネスの指標だけでなく、リリースの頻度や本番環境のインシデント数のようなシステムの指標も扱っているのは印象的でした。システムを定量的に評価する際にビジネスの指標とシステムの指標をリンクさせるのは苦労するので、EBMに取り上げられている指標を参考にまずは数値を取って可視化するだけでも発見がありそうな印象的でした。そのため、機会があれば試してみたいと思いました。