マーケティングの仕事と年収のリアル

マーケティングの仕事と年収のリアル

マーケティングの仕事と年収のリアル

同僚がFacebookで紹介していたのでなんとなく読みました。とてもよかったです。マーケティング業界においてどのようにキャリアプランを考えればよいか、職種と年収を示しつつ解説してくれている本でした。職種の整理の仕方とキャリアプランの考え方はIT業界にも置き換えられる内容だと思うので、他の業界の方も読んでみてもよいのではないかと思いました。

本書の構成としてはまずはマーケティング業界の仕事内容と年収の実態について解説し、次にその仕事内容を6つの成長ステージに分けます。

  1. 見習い
  2. ワーカー
  3. スペシャリスト
  4. ブランドマネジャー
  5. CMO
  6. 経営者

そして以降はステージ毎にどのようにキャリア開発に取り組めばよいか事例も踏まえて解説しています。その際に事業会社と支援会社に分けて解説しています。最後に今までの解説も踏まえた上で、マーケティング業界におけるキャリアの構築事例を紹介しています。

IT業界に置き換えるという観点ではステージ3のスペシャリストのままキャリアを構築するのかステージ4のブランドマネジャーのようにマネジメントのキャリアに移行するかよく聞く話だと思います。また、いわゆるWeb系も含めた事業会社とSIerを中心とする支援会社のどちらに所属するかも同じくよく聞く話だと思います。そのため、IT業界も同じだなーと思いながら読んでいました。

個人的には1章に書かれているマーケティング業界の8つの流派というコラムが特におもしろかったです。流派というのは仕事のスタイルという意味です。例えばアイディア重視とかデータ検証重視などです。この流派は会社によって異なり、自分の流派と会社の流派が異なると評価されにくかったりストレスになるという指摘は、当たり前のことなのですがなるほどなーと思いました。

それなりの年収を得るにはどのステージに進むにしても大変という身も蓋もない現実が書かれていて、自分も現在採用とか評価を行っているので、まぁそうだよなーと思いながら読んでいました。なので、本書でも示されている通りキャリア構築については戦略的に考えると同時に、自分自身の市場価値を高める努力を続けるしかないなーと再認識できてよかったです。