瞬間英作文トレーニング

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)

  • 作者:森沢 洋介
  • 発売日: 2006/10/25
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング

  • 作者:森沢洋介
  • 発売日: 2007/06/14
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

2年前に英会話の勉強を始めた際に、自分の言いたいことを文章としてまったく言えなかったので瞬間英作文を試してみました。私には合っていたようで、やり込むほど英会話で話せる手応えがありました。そのため、そのままシャッフルトレーニングもやりました。最終的に英会話も含めた英作文がある程度できるようになったので、英作文が苦手という方にはおすすめの本だと思います。

本書の構成としては1レッスンが見開き2ページで左側に日本文、右側に対応する英文が10問載っています。そして左側の日本語を英作文して、右側の英文で答え合わせをすることを繰り返します。基本的にはこの繰り返しです。具体的な学習方法は冒頭に記載されていますが、無意識に作文できるぐらいになるまでとにかく繰り返し英作文の練習をします。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング(以降、無印)は3Partに分かれていて、それぞれ中学1年生から3年生で学習する文法テーマごとに問題が用意されています。例えば命令文とか現在進行系とか形式主語のitという単位で同じような問題が用意されています。そのため、文法の定着を目的に利用します。

スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング(以降、シャッフルトレーニング)はこちらも大きく3Partに分かれていて、Partが進むほど問題文が長く複雑になります。また1レッスン内で利用する文法は無印のPart1からPart3までがシャッフルして含まれています。1問ごとに利用する文法テーマが異なるため、無印で定着していない文法を見つけるのに使えます。

2018年は無印を1年間ずっとやっていました。少ない時は1日10分、多い時は20分ぐらいです。ある程度定着したと思ったので2019年にシャッフルトレーニングに移ったのですが、結構苦戦したので3ヶ月ほどやったところで無印に戻りました。そして無印をまた半年やって、シャッフルトレーニングに再挑戦しました。今度はそこまで苦戦しなかったので、シャッフルトレーニングも定着するまで1年ぐらいやりました。合わせて2年半以上やりました。どちらも10周以上やったと思います。無印は70時間、シャッフルトレーニングは90時間ぐらいやりました。最終的にはシャッフルトレーニングの最終Part以外は日本語の問題を読みながら英語の作文ができるぐらいになりました。シャッフルトレーニングの最終Partは問題文が長すぎるので、その日本語の理解に時間を使う感じです。英作文自体は無意識にできるぐらいになりました。

以下はこの本に取り組む上での注意事項です。私の場合は2年半以上やっていましたし、その間に並行して他の教材もやったり、英語を使う職場に転職したこともあるので参考程度に読んでもらえればと思います。

  • まず、薄くてよいので、中学生レベルの文法を別途学んでからやった方がよい。まったく文法を知らない状態でやっても学習効率が悪すぎて継続できなくなると思う。
  • とにかく周回することを優先したほうがいい。周回を重ねて少しずつ回答できる範囲を増やせれば最終的にはすべて作文できるようになるので。
  • 文法の解説はそこまで丁寧に書いてないので、不明な文法は別途ググるなりして確認した方がいい。確認せずに問題をやっても実際の場面で使えるようにならないので。ただし、5, 6週目ぐらいでいいかもしれない。最初からやろうとして周回を回す前に力尽きると意味がないので。
  • 作文した英語が回答例と完全に一致していなくても、自分でどちらの言い方も正解と思えるなら気にせず進めばいい。例えば副詞の位置はかなり自由なので、一致しないことは普通にある。主節と従属節の順番も同様でどちらからでもいい。 また日本語と同じように英語にも同じことを表す複数の表現方法があるので、やはりどちらも正解だと思えるなら気にしない方がいい。完全一致を目指すと単なる丸暗記で、実際の場面で応用が利かないと思う。
  • 冠詞はコンテキストとか意図に大きく依存するので、一致しなくてもあまり気にしないほうがいい。もちろん明らかにどれを使うか自然なケースもあるけども、この本だけでは学べない内容なので気にしないほうがいい。
  • 前置詞に関しては丸暗記でいいと思う。この本で出てくる範囲であればよく使う組み合わせだと思うので。ただし、前置詞も実際にはコンテキストとか意図によって変わるものなので、自分でどちらも正解だと思えるなら気にしないほうがいいと思う。
  • シャッフルトレーニングの後半を練習している際に一時的に仕事でも関係代名詞を多用するようになってしまった。仕事ではなるべく短くてシンプルな文章にした方がいいと思うのでなるべく関係代名詞を使わないようにしていたのに、ついつい使ってしまいちょっと面倒だった。
  • 回答例の英文は英作文の問題としては分かるけど、実際は違う言い方するよなーと思うぐらいになったら、十分に成長したということなので、気にせずどちらも正解だと思えばいい。

個人的にはやり込むほど英会話も英作文もスムーズにできるようになったので、おすすめです。この本に書かれているレベルの英作文にストレスを感じないぐらいまでやり込めば、とりあえず意図を伝えるように会話はできると思いますし、英作文する際も語順で悩むことはなくなるはずです。といっても、ほんと最低限であって、冠詞や前置詞はマスターには程遠いですし、仕事で使うならビジネス英語やドメイン固有の表現は別途学習が必要です。とはいえ、根本的な英作文速度が遅いと会話以前にチャットもドキュメント作成も無理ゲーなので、まずは英作文速度を最低限使えるレベルにすることができるという点でほんといい本だと思いました。