Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち

おもしろそうなので読んでみました。全体的に共感する内容で大当たりだと思いました。アドテクノロジーに興味がある人や自社サービスの開発をやっている人は読んでみるとよいと思います。

VOYAGE GROUPさんの各社のエンジニアの方にインタビューをしながら事業内容や文化について説明してもらうというものです。Engineers in VOYAGE ― 事業をエンジニアリングする技術者たち – 技術書出版と販売のラムダノート を読むと雰囲気がより分かると思います。具体的には6章に分けて以下の会社というかサービスというかチームが紹介されます。

  • 第1章 fluct ― 広告配信の舞台裏の技術者たち
  • 第2章 Zucks ― フルサイクル開発者の文化
  • 第3章 VOYAGE MARKETING ― 20年級大規模レガシーシステムとの戦い
  • 第4章 VOYAGE Lighthouse Studio ― 数十万記事のメディアをゼロから立ち上げる
  • 第5章 サポーターズ ― 事業の成長を止めない手段としてのシステム刷新
  • 第6章 データサイエンス ― エンジニアによるビジネスのための機械学習

第1章 fluct、第2章 Zucks、第6章 データサイエンスはアドテクノロジーに興味がある方は読んでみることをおすすめします。管理画面も含めて説明していて雰囲気がつかめると思います。私自身も2012〜2013年頃にアドテクノロジーの会社に所属していてアドネットワークサーバーやDSPの開発に関わっていました。在職期間が短いためそこまで詳しくはなれませんでしたが、接続先としてfluctさんもいたと思いますし、アドサーバーやアドネットワーク、DSPの特性についてはビジネス面含めて多少学びました。そのため、読んでいてとにかく懐かしかったですし、他社さんでもいろいろ試行錯誤しながら開発していたんだなーと思いましたし、当時あれこれ考えていたことの答え合わせをできたような嬉しさもありました。

文化的な所だと第1章 fluctで紹介されているインフラと開発を分けない方針ですとか、第2章 Zucksで紹介されている Netflixにおけるフルサイクル開発者―開発したものが運用する - VOYAGE GROUP techlog というのは、私自身が前職で目指していたものだと思いました。当時はフルサイクル開発者という言葉をしらなかったので「ふわっとしたビジネス要件をサービス仕様に落とし込んで設計から実装、運用までをフルスタックエンジニアみたいに横断して提供する」という感じで話してたと思います。この辺の考え方も非常に共感するもので、やっているところが他にもあったんだと嬉しくなりました。

第3章 VOYAGE MARKETINGではレガシーシステムとの付き合い方について共感と畏敬の念を覚えました。概要は デブサミ2019講演「レガシーとのいい感じの付き合い方」の資料を公開します。 - VOYAGE GROUP techlog でも読めます。規模は全然小さいですが、私自身も前職で途中から自社サービスのシステムを引き取って、2年以上掛けて1つのサブシステムをリプレースしたことがあるので、長い時間軸で少しずつ取り組んでいくというのは実感があります。いや、ほんと。

残りの章も共感する内容や参考になる内容も多くあり、ビジネスと近い距離で開発をするということのイメージが湧く内容ですごくよかったです。私もなるべくビジネスと近い距離で開発をやりたいと思っているので、そういう会社さんがいることを知れてよかったです。ほんといろいろな知見を学べるので一度読んでみることをおすすめします。