一億人の英文法

ある程度英会話を勉強している人は読んでるぽいので読んでみました。すごくよかったです。基本的な構文は分かるけれど、同じような表現の使い分けや冠詞、前置詞、時制の使い分けに悩んでいる人におすすめだと思います。

本書の構成としては英文法の各テーマについて順番に解説していきます。名詞、形容詞、副詞や助動詞、前置詞などです。特徴的なのは単に文法のルールを紹介するのではなく、なぜそのようなルールになっているのか、ネイティブはどういうイメージでその構文を使っているのかを解説している点です。また、似たような表現の使い分けについてもその理由も含めて説明しています。

9月の後半から読み始めて1日10分で2ヶ月半ぐらいで読み終わりました。600ページ以上あるので大変かと思っていたのですが、以前から疑問に思っていた細かな使い分けとその理由について解説が載っていて楽しく読めました。冠詞にしても前置詞にしても時制にしても、結局はコンテキストというか話し手の意図による部分が大きいことを確認できたのが収穫です。3年近く英語を勉強していて、この辺りはルールはあるにしても、結局はコンテキストとか話し手の意図に依存するよなーと思っていたら、やはりそのように書かれていて安心しました。個人的にはかなりいいタイミングで読めたと思います。これが1年早く読んでいたら、今ほど細かな使い分けについて疑問を持っていなかったので、なるほどなと読みつつもあまり印象に残らなかったと思います。

今後しばらくは辞書的に使いつつ、どこかで2周目をする気もします。ただ、文法についてはそこまで課題感がないので、他の課題をある程度解決してから読めばいいかなと思っています。その際は読んでいて気になる点も変わると思いますし。ちなみに自分が学生時代にこういう本があればもう少し英語を楽しく学習できたのかもなと思いました。目的もなく単純に暗記するの、ほんと苦手なので。ただ、当時読んでいたらあまりの分厚さに挫折していたような気もしますw