SCRUM BOOT CAMP THE BOOK

最近参画した案件でスクラムを採用しているので読みました。スクラムに登場する用語や実際に開発する際に起きる疑問点について説明しているので非常にわかりやすかったです。スクラムに興味がある方は読むことをおすすめします。

本書の構成としては基礎編と実践編の2部構成です。基礎編ではアジャイル開発とスクラムの関係から説明し、スクラムで登場するプロダクトバックログやプロダクトオーナー、スプリントレビューやスプリントプロスペクティブのような用語の説明をします。実践編では社内の営業支援システムを開発するプロジェクトの立ち上げからリリースまでをストーリー仕立てで説明しながら、見積もりや進捗管理、各種スクラムイベントのやり方について説明します。

実案件と対比しながら読んだので非常にわかりやすかったです。案件の中でもスクラムマスターが個々のイベントの意図について説明してくれていたのですが、やはりやってみないとわかりにくい部分もありますし、あのイベントはこういう意図でやっていたんだなという感じでふりかえりながら読めてよかったです。

チームメンバーのスキル差についてどう取り組んだらよいかとか大規模プロジェクトにどのように適用したらよいかという点についても少しですが記述があったのもよかったです。結局はフレームワークと言うか手法であり考え方なので、実際に使いこなせるようになるには経験値を積むしかないし、試行錯誤するしかないんだなということに気づけたのもよかったです。